2025-01-01から1年間の記事一覧

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ふたりでシャワーを浴びる時間が好きだった。艶やかな肌は水流をはじいて、滴は鈍く輝く。不意に触れ合う二の腕の冷たさと、水気を含んで背中に張り付く髪に非日常を見る。女性は湾曲している尾骶骨がひとつ多いことを思い出す。ほんの数分前まではあれほど…

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君と接吻したら37.2℃

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夏の盛り、午前七時の名古屋駅は茹る暑さをしていた。 彼女から送られた待ち合わせ場所の写真を見てもそれがどこなのか見当もつかず、電話をかけて居場所を尋ねる僕の声には些かの苛立ちが混じっていたように思う。 キャリーバッグに片手を添えて日陰に立つ…

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君だけは失いたくないって、どこかで聞いたような言葉、ありふれた寂寥と妄執。有史何度目の一節だろう。開闢以来いくつめのオキシトシンだろう。俺にとって特別なものが君にとっても特別だったらいいだけ。 君はいつか月に帰る。そういう憧れていた恋が、い…

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顎くいくい

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理性は情念の奴隷である。いつだってそうなんだろう。理想とは違う恋をしながら舌も指先も自ずから動いていく。

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他の何にも替えられない幸福 もう死んでもいいって思える 今まで重荷なんて背負ってる気はなかったのに、確かに気が楽になるのを感じる

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いつか月に帰ってしまうのですか

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誰にも聞かせたことない声が聞きたい 恥ずかしいところも全部知って愛したい

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「話したいって言ってんじゃん。好きってそういうことだよ」ってほんとにロマンスのセリフ

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幸せなときには面白い文章書けないよなあ 何も考えなくても上手くいくときは思考の資源を節約した方が適応的なんだから

20240105

これが生命なんだ。気怠い熱さと人の香り。「花は盛り」と人が言うときの花はきっと、桃のことなんだと思った。君が映す月の隈なきを愛したい。 俺だって叶うなら日々の口付けを初めてみたいに愛する恋愛がしたかった。こんなの発散だし解消だし、愛してなく…

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静か。接吻をすると途端に暗闇が透明になった。どうやら幕が降りたその先にいるみたいだった。

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うみべの女の子って漫画があってさ、田舎の中学生の恋愛みたいな話なんだけど。全然ロマンチックじゃないんだよ。ただただ醜悪で、露悪的で、読んでると気分が暗くなる。でもさ、うちの地元の中学もあんな感じだったなーって思うんだよね。

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「奇跡のように出会って、必然のように別れて」 鍵盤の重たい和音が、永い口付けの二度目に似ている。